ほとけと人間の狭間
母方の祖父に逢いに行って来た。ベッドに横たわり息はしているが鼻から管を入れて息をしている状態。当然、話すことなど不可能で意識が在るかの確認すら覚束無い。 意識があるかは別にして話しかける。
兎に角、逢っていない間に起こった出来事を時系列ではなく時に感情的に、時に淡々と話しかけた。
不意に左目が開きこちらを見据えてきた。
正直に言うと 怖かった 。
ただ、その後嬉しさがこみ上げてきた。
意識は確実にあるし、言葉では無いが確かに伝えたいことがあり、自分はソレを確かに受け取ったと感じた。
話しかけている間、常に祖父の右手をさすっていたのだが左目に力が宿った瞬間、手をグッと握られ目を逸らすことが出来なかった。
身体的にはぼろぼろで自立は難しいかもしれない。しかし心が全く折れていない瞬間・人間自身の底力を感じた。
ただ只管こちらを見据えた左目で自分に重要なことを伝えてくる祖父に感極まる時間すら勿体無かった。
瞬きすることすら申し訳無く言いたいこと、伝えたいことを感じるべく全身系を集中させた。
大方を伝え終わったのか、眠りに入ったようにも思えたのでその場を去ることにした。
車を運転している間、起こった出来事を振り返り初めて感極まった。
涙こそ出はしなかったが力なく、意識も危うい95歳の祖父から自分の想いを孫に伝えるというその行為が命を削ってのものであることは疑いようも無い。
ほとけと人間の狭間に在る祖父と自分。不思議な時間。何故か通じる言葉無き思い。
かきてーことは山ほどあるんだが文章が繋がらねーや。









